うう・・もうすぐバイクの教習の卒業検定だ・・。
上手く運転して合格できるか心配だなぁ・・。
普段の教習で練習してきたとは言え、最後の卒検はやっぱり緊張するよね!
でも卒検でやってはいけないことさえきちんと抑えておけば必ず合格できるよ!
バイクの教習で最後に待ち受けている最大の難関・・「卒業検定」・・俗に言う”卒検”
一通りの教習科目を終え、免許をもらうために十分な能力がついたかを試す試験ですね。
普段の教習をしっかりと受けてきたとは言え、
卒検前というのはやはり緊張しますよね。
普段の教習で大変な思いをしてきた方は、なおさら不安もあるかと思います。
でも安心してください。
これからご説明する『卒業検定で絶対にやってはいけない7つのこと』さえしっかりと覚えれば簡単に合格することができるんです!
なぜなら私はこの方法で
・普通自動二輪AT(小型)
・普通自動二輪MT
・大型自動二輪MT
のすべての卒業検定を一発、しかも100点満点で合格しているからです。
「合格証書はないので手持ちの免許証でお許しください(小声)」
この記事ではバイクの卒業検定で絶対にやってはいけないことの中でも、特に気をつけたい7つのこととその対策についてお話ししていきます。
大型二輪の人も普通自動二輪の人も参考になるように書いていますのでご安心ください。
なおこの記事の最後には、運転が上手な人ですらやりがちなミスも紹介するので、最後まで見ていただけると嬉しいです。
それではまずバイクの卒業検定の特徴についてお話しします。
バイクの卒検は車に比べてやや難易度が高い
いきなり不安を煽るようでごめんなさい(笑)
ここではバイクの卒業検定に関する特徴をお話しするので、興味のない方は読み飛ばしてOKです。
少しでも卒業検定について知っておきたい!という方はぜひ読んでください。
個人差はありますが、一般的にバイクの卒業検定は普通自動車の卒業検定と比べて難易度がやや高めと言われています。
その理由はバイクと車の特性にあります。
車に比べてバイクは不安定な乗り物である
車は車輪が4つであることに対して、バイクは2つしか車輪がないことは誰でもわかりますよね?
ここで言いたいのはバイクは “運転手の調子がバイクの動きに大きく影響してくる” ということです。
具体的には以下の通り。
・バイクはその車両特性から、低速で走行している時は特に安定感がなくなり、ふらつきやすくなる。
・そのため、卒業検定というプレッシャーもあり、緊張して運転に支障が出やすい。
・加えて天気や、気温の影響を受けやすい(雨で路面が滑りやすい、寒くて体が固まるなど)
真冬の寒い時期で体が冷えてしまい、うまく曲がれない。
雨で路面が濡れているのでブレーキが効きにくい。
緊張してブレーキを強く握りすぎてしまうなどの色々な要因から運転手の調子が変わり、バイクの運転に支障をきたしてしまうことがあります。
教習車両ごとに操作感が微妙に違う
教習で使うバイクは当然あなた以外の教習生も使っていますよね。
中には教習中に大きく転んでクラッチやブレーキレバーが曲がっていたり、クラッチがつながるエンジンの回転数が微妙に異なったりしてることが多々あります。
※私が受けた教習所ではひどいものだとブレーキランプのカバーが割れている、車体を倒すとガソリンが漏れるといった車両までありました。
そのため卒業検定当日に今まで慣れてきたバイクの操作感とは違ったバイクで検定を受けなければいけないこともあります。
コースを覚えなければいけない
バイクの卒検は普通自動車の検定の実施方法と比べて以下のような違いがあります。
●車の卒業検定
・検定は場外の一般道で行う
・助手席に指導員(試験官)が座り、指導員の道案内に沿って走る
●バイクの卒業検定
・検定は場内で行う
・あらかじめ教えられたコースを覚え、検定当日に思い出しながら走る
バイクの卒検は走るコースと正しい交通ルールを思い出しながら走らなければいけないのです。
ちなみにこの検定の行い方は教習所によって変わってくるので、あらかじめ自分が通っている教習所の指導員に聞いておくのがベストです。
場所によっては、「コースは試験当日まで教えてもらえない」「指導員は自分の後ろを別の車両でついてくる」なんてところもあるみたいです。
でも落ち着いて運転すれば合格は難しくない
散々不安を煽ってきましたが、冒頭でもお伝えした通り
守るべきこと、つまり卒業検定で絶対にやってはいけないことを守れば合格できます。
それではご説明していきます!
バイクの卒業検定で絶対にやってはいけないこと
卒業検定は基本的に100点満点からの減点方式で行われます。
決められたコースを走り切った時に70点以上残っていれば合格となります。
ウィンカーのつけ忘れや後方確認忘れなどの軽いミスであれば5点、10点程度の減点で済むのですが
中にはやってしまうと100点減点で即時検定終了(不合格)になってしまうミスがあります。
ここではその100点減点の内容と気を付けるべきことをお教えしていきます。
(大型):大型二輪のみ関係する項目
(普通):普通自動二輪のみ関係する項目
(大型・普通):大型二輪も普通自動二輪も関係する項目
で解説していきます。
転倒・接触 (大型・普通)
ざっくり言うと、
「走行中に滑って転んでしまう」
「カーブを曲がり切れず壁に突っ込んでしまう」
といったレベルのお話です。
これは一般道で起きた場合事故としてカウントされるので当然100点減点対象になります。
気を付けてほしいのは、バランスを崩して転びそうになった時にとっさに地面に足をついて転倒を回避したとしても転倒扱いとされ、100点減点となってしまう厳しい教習所もあります。
★気を付けること
「必要以上のスピードは出さない」
これに尽きます。教習第2段階のみきわめを合格していれば、このミスは滅多に起きないので落ち着いて運転しましょう。
逆走(大型・普通)
決められた進行方向に対して逆方向に向かって走ってしまうことです。
「こんなことする人いないでしょ??」って大半の方は思うはずですが、
教習所の指導員に聞いたところ、極度の緊張からか 稀に進行方向を間違えて走る人が意外といるという話を聞いて、私も驚いたことがあります。
★気を付けること
「検定のコースをしっかり覚える」
検定のコースは矢印を使って進行方向を明確に記載しているので、これを頭の中に叩き込む他ありません。
恐らくやってしまうのは極度の緊張からくるものなので、落ち着いて走ることを最優先するのも大事だと思います。
補足すると、日本の道路は左側通行です(小声)。
パイロンに触れる・倒してしまう(大型・普通)
コース上に配置されている赤い三角のコーンに触れてしまう、もしくは倒してしまうことです。
倒してしまうのはもちろん、運転手の足や車体の一部にコーンがかすれてしまうのもNGとする教習所が多いようです。
これも一般道で例えると接触事故になるので厳しくとられるようですね。
ちなみにこのミス、一回の卒業検定で一人はやってしまうくらい頻発しているんです。
パイロンはスラローム、クランク、S字に多く置かれています。
中でも道が狭く、かつバランスを崩しやすい低速走行が必要なクランクでパイロンに触れてしまうことが多いようです。
★気を付けること
「先の狭い道へのカーブには余裕を持って進入する」
写真は
赤い丸:パイロン
矢印(水色):誤った走行ライン
矢印(オレンジ):正しい走行ライン
です。
水色矢印のようなラインで走行した場合、前後タイヤの内輪差で後輪がパイロンに接触してしまいます。
ですので、曲がるときはオレンジ矢印のような余裕を持って大き目なS字を描くように走るとパイロンとの接触を避けることができます。
一本橋から落ちる(大型・普通)
卒業検定の課題の一つである一本橋から脱輪してしまうことです。
横幅30cm 長さ15mの細い板の上を「大型二輪は10秒以上」「普通二輪は7秒以上」で渡り切ることです。
ここでバランスを崩して前後どちらかでも脱輪してしまうと100点減点となります。
★気を付けること
ここでの対策は3点です。
「車体をまっすぐに停止させる」
「ゆっくり走ることを意識しすぎない」
「ニーグリップをめちゃくちゃ強くする」
・車体をまっすぐに
一本橋は渡り始める前に手前で一時停止します。
この時に一本橋に対して車体が斜めに止まっていると発進してから一本橋に乗るまでの間に軌道修正をしなければいけないので、
バランスを崩す可能性が大幅に上がってしまいます。
一本橋は乗る前の一時停止から勝負が始まってると考えましょう。
・ゆっくり走りすぎない
既定の秒数を上回らずに渡り切ってしまったからと言って100点減点になることはありませんので、「やばい」と思ったら加速して渡り切ってしまう(脱輪を避ける)ことが大事です。
・ニーグリップを強く
ぶっちゃけた話これが一番大事です。
脱輪の多くの原因がニーグリップ不足によるバランス崩しから起きています。
たった数秒間でいいので内ももと腰と背筋に力をいれて、バイクのタンクをへこませるつもりでニーグリップしてみてください。
びっくりするくらい車体が安定しますよ。
急制動で失敗(大型・普通)
決められた直線を時速40kmで走った状態からブレーキをかけて11m以内(晴天時)で停止する課題です。
ここで11mを超えてしまった場合、100点減点になります。
ですが実はこれ11mを超えることによる100点減点はあまりないんです。
ここでありがちなのは、11mで止まり切ることを意識し過ぎるあまりブレーキを強く握りすぎてしまい、タイヤをロックして転倒して100点減点になることなんです。
★気を付けること
「ブレーキは最初は弱く、だんだん強く」
バイクのブレーキはとても強いので、速度が出ている状態でも11m以内で十分止まることができます。
最初は止まることではなく “止まるために速度を落とす目的” で軽くブレーキをかけて速度を殺してから “停止する目的” で徐々に強くブレーキをかけることを意識しましょう。
波状路でコースアウト(大型)
大型二輪にだけある、はしごを倒したような形をした障害物の上を5秒以上かけて渡り切る検定項目です。
ここでバランスを崩して波状路からそれてしまったり、走行中にエンストしてしまうと100点減点になります。
★気を付けること
ここでの対策は2点です。
「十分にエンジンを回す」
「ゆっくり走ることを意識しすぎない」
・十分にエンジンを回す
波状路では、地面の段差を乗り越える際に十分なパワーがなくエンストすることが多いです。
エンジンをふかしすぎることによる減点はありませんので、アクセルを十分に開けて段差を乗り越えるために必要なパワーを作ることを意識しましょう。
・ゆっくり走りすぎない
これも一本橋と同様、5秒以上かけることを意識し過ぎないことです。バランスを崩しかけたら一気にゴールまで走り切ってしまいましょう。
坂道発進で後退(大型・普通)
角度の急な坂道の途中で一時停止をしてから再度発進する検定項目です。
この発進する際に10~20cm後ろに下がってしまった場合に100点減点になります。
後退した時に焦ってバランスを崩して転倒してしまうこともよくあるようです。
★気を付けること
「リアブレーキは最後まで離さない」
「アクセルは多めに開ける」
・リアブレーキは最後まで離さない
まず意識してほしいのは、リアブレーキをしっかりと踏んでおけば後退することは100%起きません。
坂道発進の後退してしまうのはリアブレーキが弱い、途中で離してしまうという原因が大半です。
①リアブレーキをかけて後退しないことを確認
②アクセルをあけて、半クラッチでつなぐ
③リアブレーキを離す
の手順を守ればスムーズに発進できますよ。
・アクセルは多めにあける
坂道発進は平たんな道に比べ後退しようとする力が強く働くので、十分にアクセルを開けてパワーを作らないと
「前進しようとする力 < 後退する力」になってしまい、後退→エンストしてしまいます。
こちらも波状路同様、エンジンをふかしすぎることに減点はないので、十分にアクセルを開けて発進しましょう。
運転が上手な人でもやってしまいがちなミス
教習を受けていると、センスがあるのか早い段階で運転に慣れて、とても上手にバイクを乗りこなしている人をよく見かけますよね。
でも実はそういう人たちにもあまり知られていない、やってしまいがちなミスがあるんです。
ここではそのやってしまいがちなミスについてお話します。
信号無視
「運転上手い人が信号無視なんてするわけないじゃないか!」って思いますよね?
ここでの信号無視というのは、赤信号をそのまま通過してしまうことではなく、
“停止した時に停止線を踏んでしまうこと” なんです。
当たり前ですが信号は停止線より手前で止まる必要があります。
ただこの “停止線より手前” というのは “バイクの車体の先端が停止線より手前にある” 状態のこと言います。
画像は停止位置を横から見た図ですが、赤線部分が停止線に交わった止まり方をするのはNGです。
厳しい教習所や指導員の場合はこれを細かく見てくることもあるので注意が必要です。
信号待ちなどの停止時にギアをニュートラルに入れる
信号待ちや一本橋で前の教習生が渡り切るのを待つときに、ギアを1速に入れた状態でクラッチを握り続けるのって握力が弱い人だと結構つらいと思います。
長いこと止まりそうだしニュートラルに入れてクラッチを離して待とうと思ってる人も多いと思います。
ただしこのニュートラルに入れて待機する行為ですが、 “危険を察知した時にすぐに走り出せない(危機回避できない)” という理由でNGとされることがあるようです。
私も普通二輪の技能教習中に一度だけ指摘されたことがありました。
ただ、「あんまりよくないから、できればやめてね」というレベルの指摘でしたので、検定で減点対象になるのは稀だと思います。
踏切内で立ち往生
これは初めて免許を取る交通ルールにあまり詳しくない人がやりがちなことです。
場内コースには踏切を模した線路があるのですが、その前後のスペースがバイク1台分しか入らない広さであることが多いです。
踏切を渡る前に一時停止はしたが、渡る先にバイクがいることも気にせず踏切に立ち入り、線路上で停止しているバイクをたまに見かけますが検定では100点減点対象なので気をつけましょう。
信号無視のところで説明した停止線の手前で一時停止するという考え方も同じなので合わせて意識しておきましょう。
まとめ
いかがでしたしょうか。
卒業検定は今までの教習で習ったことがしっかり身についているかを確かめる試験なので、特別なスキルが必要となるわけではありません。
合格ラインも70点以上なので、多少のミスは全然許されます。
各技能教習をしっかり終え、第2段階のみきわめさえ合格してしまえば基本的な運転スキルと交通ルールは身に染みているはずなので
この記事で紹介した100点減点のミスさえ注意すれば、あなたの卒検合格率はぐーんとアップすることでしょう。