愛車のZZR1400(ZX-14)にミシュランの新作ツーリングタイヤ「ロード5」を履かせてから少し経ったので、素人ながらインプレをしてみたいと思います。
「プロっぽいレビューもいいけど一般人が使ってみた生の感想が聞きたいんだ!」という方はぜひぜひ読んでください。
ロード5を選んだきっかけ
ロード5を履かせる前は、同じくミシュランのスポーツタイヤ「パイロットパワー2ct」を履かせていました。
パワー2ctもいいタイヤで溝のパターンとかは好みだったのですが、スリップサインが仕事を始めてきたので新しいタイヤの候補を探していました。
もし交換するならライフは長めにもってくれて
カーブでそこそこ倒してもしっかりグリップしてくれるタイヤがいい~
なんて欲張りなことを考えていたわけです。(というか一部の走り屋を除いて大体の人が同じことを思っている気がする)
そこで色々とネットを漁っている時に見つけたのがロード5。
大きなカテゴリではツーリングタイヤに属するようですが、ライフとウェット路面重視のツーリングタイヤから少しだけスポーツ寄りにした「スポーツツーリングタイヤ」というジャンルにあるようです。
スポーツツーリングタイヤとか名前が既に俺の希望を満たしてるじゃん。
というわけで深く考えることもなく、ほぼ即決でロード5を履かせてみました。
今回ZZR1400(ZX-14)向けに購入したタイヤは以下です。
実際に履かせてみて
実際に履かせてから3000kmほど走ってみたので以下インプレ。
・走りがとてもソフト
・驚くほど倒れる車体
・ハイグリップ並みのグリップ力
・ウェット路面での安心感
走りがとてもソフト
これはタイヤ交換後に走り始めてなんとなく思ったことですが、舗装された路面ではロードノイズがほとんどありません。
加えてミシュランのタイヤは他メーカーのものに比べてやわらかいのか、タイヤと路面にしっかりと接地感のある走りをしてくれます。
またシートに腰かけたときに車体の沈みが大きくなった気がしましたが、これもタイヤのやわらかさが影響しているかもしれません。
驚くほど倒れる車体
これは新しいタイヤ全般的に言えることかもしれませんが、驚くほどカーブでの倒しこみが容易です。
ZZR1400は車格があり、車重も重いので他のバイクに比べると少し意識的に倒しこみが必要になる場面もあるのですが、ミシュランのロード5はカーブ方向に体の重心を少し傾けるだけでパタッと車体が寝込みます。
これを知らずに交差点で調子に乗って少しかっこつけて曲がろうとして転びかけました。
次に下の写真を見てみてください。
(上:ロード5 下:パワー2ct)
この写真見比べてみると、なんとなくロード5とパワー2ctでタイヤの形が違いませんか?
他のメーカーのことは詳しくはわからないのですが、ミシュランの新しい状態のタイヤって縦に長く尖っているんですよね。
ここでいう車体を倒しやすい要因はタイヤの形にもあるみたいですね。
ハイグリップ並みのグリップ力
ツーリングタイヤはライフの持ちを重視したコンパウンドを使用しているが故、どうしてもロングライフのタイヤはスポーツタイヤやハイグリップタイヤに比べてドライ路面でのグリップ性能が劣ります。
しかしロード5は違います。
ミシュランのタイヤは2ct(2 Compound technology)という技術を採用していて、
直進時に路面と接する使用頻度の高いタイヤの真ん中部分は耐摩耗性を重視した硬めのコンパウンドを使用。
カーブの時に路面と接するタイヤのサイド部分にはグリップ性能を重視したやわらかいコンパウンドを使用。
こうすることで冒頭でつぶやいた「ロングライフでグリップ性能がいい」というわがままが叶っています。
さて少し教科書的な紹介をしてしまいましたが、実際に峠道を走ってみて思った感想が、
何これめっちゃグリップする
そうなんです。
ツーリングタイヤと聞いて少しビビりながら走っていたのですが、路面にネットリと貼りついたようにグリップします。
このようにタイヤの端まで使うような走りをしても安定感は抜群です。
写真で見たときのタイヤの真ん中部分とサイドで色が変わっているところがいわゆるやわらか目のコンパウンドで、表面が少し荒れているのがわかると思います。
ネットでよくサーキットを走ったあとの荒れきったハイグリップタイヤの写真などを見ることがありますが、軽度ながらもツーリングタイヤでこれを見ることは珍しいと思います。
そしてこのサイドのコンパウンド、何と同じミシュランのハイグリップタイヤ「パイロットパワーRS」と同じものを使用しているようです。
いやこれもう減らないハイグリップタイヤじゃん
またサイド側はほぼ溝がなく路面との接地面積が大きいことも、ツーリングタイヤながらもグリップ性能も劣らせない要因だと思います。
ウェット路面での安心感
さて散々ドライ路面での性能も褒めちぎってきましたが、ツーリングタイヤとしての役目もしっかり果たしています。
ロード4辺りから実装された「サイプ」と呼ばれる細い溝が、路面の水分を確実に吸収してウェット路面でのグリップ力を高めています。
ロード5の独特な溝パターンですが、このサイプが三角形のように掘られています。
これによってタイヤが摩耗した後でも十分な排水性能が維持できるという仕組みで、実際にロード5は5~6000km走った後でも新品のロード4と同じくらいの対ウェット性能が実現できているそうです。
自分自身、ツーリング先で突然雨に降られてウェット路面を走ることが多々あるのですがウェット路面のカーブやブレーキングで不安を感じるような挙動を体験したことはありません。
ライフはどれくらい持つのか
(2019/11/19:更新)
ロングライフでグリップ性能がいいと言いつつも、具体的にどれくらいライフが持つのかは気になるところですよね。
ロード5を履かせてから半年ほど経ったのでライフに関するインプレ記事も書きました! 是非見てみてください。
まとめ
いやー実に素晴らしいタイヤだ。次交換する時もロード5にしようかな~。
ミシュランのロード5はウェット性能、グリップ性能、ライフどれを取っても欠点が見当たらない最高傑作と言っても過言ではないタイヤだと思います。
もし、峠を攻めたりはしないけどある程度グリップして長持ちするタイヤを求めている方がいたら私は間違いなくロード5を推します。
次に交換するタイヤに悩んでいる方、一度騙されたと思って履いてみてはどうでしょうか??
タイヤの購入はネットショップがおすすめ
タイヤは店頭で購入するより、Amazonや楽天などのオンラインショップで購入する方が安くなる場合があります。
「ナッ○ス」や「2り○か○」など、最近のバイクショップではお客さん自身がタイヤを持ち込んで交換作業だけを依頼することもできるので一度検討してみることをお勧めします。
他のツーリングタイヤとも比較してみた!
別の記事では、各メーカーから発売されているツーリングタイヤの比較をしています!
もちろんロード5のことも書いてありますので、ご覧になることを強くおすすめします。
おまけ
こちらは直接ロード5には関係はないですが、今回お世話になったお店を軽く紹介しておきます。
横浜にあるモトローラーさんです。
2人で営業しているバイクのタイヤ専門店のようですが、とにかくスタッフさんが人当たりのいい物腰のやわらかい方でとても接しやすいです。
そしてタイヤ専門店と言うだけあってか、タイヤ交換にかかる費用も安く済みました。(2り○か○やナ○プスに比べて1万円くらい)
またタイヤ専門店といいつつ、ブレーキパッドやオイルやチェーンの交換などタイヤに関する以外のピット作業も受付けてくれるそうです。
もしタイヤ交換でいいお店ないかな~なんて考えている方がいたらぜひ参考にしてみてください。