バイクの燃費が落ちたと感じたらまずここをチェック!【燃費の上げ方まとめ】

バイク_燃費_落ちた バイク・ツーリング

私自身、普段はあまり燃費は気にしないのですが、ここ最近バイクに乗っていると「ガソリンスタンドによることが増えたな」と感じることがありました。

 

ふと気になって計測してみるとリッター2kmほど燃費が悪化・・。

(ただでさえ燃費の悪いバイクなのでリッター2kmはそこそこ痛手です・・)

 

何かがおかしいと思い燃費が悪化する原因について調べてみましたので、せっかくの機会ということでバイクの燃費が悪化する原因についてまとめてみました。

 

併せてバイクの燃費の上げ方もご紹介します。

と言いましても、燃費の悪化する原因について日ごろから対策をすることがバイクの燃費向上につながるので「燃費悪化の原因対策」ということでご紹介しようと思います。

 

そもそも燃費の正しい計測方法とは?

まずバイクの燃費の計測方法についておさらいします。

ごくまれに誤った燃費の計算方法をしている人がいるので、何となくやり方はわかってるけど自信がないという方は一度確認してみましょう。

 

燃費の計算方法くらい知ってるよ!という方は
こちらまで読み飛ばしていただいて全く問題ありません。

 

燃費を計算する最も簡単な方法

バイク_燃費_測り方

最近の新しいバイクはメーターの機能として燃費を計測してくれるものも多いです。

 

最初から機能として備わっていれば、一目でバイクの燃費がわかるので非常に楽ちんですね。

 

ただし、機能として備わっている燃費計測は実測値と微妙に乖離していることも多いです。

 

燃費計測機能がないバイクに乗っている方や、正確な燃費を知りたい方は次の方法を試してみてください。

 

正確な燃費の測り方

正確な燃費を図るには走行距離メーターを使います。

ようするに走行距離をガソリンの消費量で割るだけですので、何ら難しい話ではありません。

①ガソリンを満タンまで給油してトリップメーターを0kmに戻す

まずは一度ガソリンを満タンまで入れてトリップメーターを0kmにリセットしましょう。

 

一部のバイクはトリップメーターがなく、総走行距離を示すODO(オド)メーターのみが備わっているバイクがあります。

 

その場合はガソリンを満タンにした時点での走行距離を記録しておきましょう。

 

②ある程度走行した後再度ガソリンを満タンまで給油する

ガソリンが満タンになったらいつも通りバイクで走りましょう。

走る距離に制約はありませんが、短すぎるのはあまりよくないので最低でも10~20kmくらいは走るとよいでしょう。

 

すぐに燃費が知りたいというわけでなければ、ガソリンがなくなる辺りまで走ってから給油するで全く問題ないありません。

 

③走った距離をガソリンの給油量で割る

再度満タンにすることができたら、①でリセットしたトリップメーターに表示されている走行距離を②で給油したガソリンの量で割りましょう。

 

ガソリンの給油量はガソリンスタンドの給油機か、清算後のレシートに印字されています。

 

例えば、②の給油で10L入ったとして、トリップメーターが200kmを示していたら、「200÷10=20」、燃費の実測値は20km/Lとなります。

 

バイクの燃費が悪化する原因

それではここからはバイクの燃費が悪化する原因と対策についてお話しします。

 

基本的に燃費が落ちる原因は「バイクの整備状態」と「運転の仕方」の二つに分けられます。

 

中でもバイクの状態が原因となる燃費低下については、考えられる原因を全て挙げるとキリがないので、特に陥りやすい原因をまとめています。

 

燃費が悪化する原因(バイクの整備状態)

まずはバイクの整備状態による燃費低下の原因まとめです。

各部品の故障や経年劣化により本来の性能が発揮できないことによる原因が多いです。

 

燃費の悪化はメンテナンス不足の集大成とも呼ばれますので、日々の点検整備は怠らないようにしましょう。

タイヤの空気圧が減っている

タイヤの空気圧が規定値より下回り、タイヤが潰れることで路面とタイヤ表面の接地面積が広がり、摩擦抵抗が増えることから燃費が悪化します。

 

バイクのタイヤ空気圧チェックは油断していると忘れがちになる割に燃費悪化の影響が大きいです。

 

月に一度は空気圧の確認をすることをおすすめします。

 

タイヤの空気圧は、ガソリンスタンドやバイクショップなどで空気入れを貸してくれますのでそこでチェックしましょう。

 

乗っているバイクのタイヤの規定空気圧がわからない!という人はタイヤのサイドウォール(側面)の部分を見てみてください。

 

メーカーにもよりますが既定の空気圧が印字されていることがあります。

 

下の写真は私が履かせているミシュランのロード5というタイヤですが、後輪の側面に290kPaと印字されています。

バイク_燃費悪化_空気圧

 

メーカーのホームページにも空気圧の規定値が載っているので、タイヤに印字がない場合はそちらを参考にしましょう。

 

マフラーを交換した

マフラーを社外品に交換したことで、抜けがよくなることが原因で燃費が悪化します。

 

抜けがよくなると低回転時のトルクが薄くなるので、発進時にパワー不足を感じ、よりアクセルを開けてしまうことから燃費が落ちるということです。

 

純正マフラーがいかに素晴らしいバランスを保っているかがよくわかります。

 

またマフラー交換時の作業不備により廃棄漏れを起こしていると、より一層トルクが薄くなり燃費が落ちるので注意が必要です。

 

ガソリンが漏れている

ガソリンホースが経年劣化でひび割れたり、差込口が割れてしまい、そこからガソリンが漏れてしまうことがあります。

 

ガソリンが漏れているなら当然燃費はガタ落ちですよね。

とは言ってもガソリンホースは純正のものであれば数年~十数年持ちます。

 

よほど古いバイクに乗ってない限りは考えにくい原因ですが、年式が古かったり長期間乗られているバイクは一度確認しておくと安心できますよ。

 

プラグを交換していない

バイク_燃費悪化_プラグ

プラグは長いこと交換しないと「くすぶり」というカーボンが付着した状態になり本来の性能が発揮できなくなります。

 

性能が劣化してしまうと、正常な状態時に比べてアクセルを開けて走らなければいけないため、燃費の悪化につながるというわけです。

 

プラグの交換時期はメーカーや製品、エンジンの常用回転数(低いほど長寿命)にも寄りますが概ね15,000~30,000kmが目安です。

 

長いこと交換していないという方は一度点検してみることをおすすめします。

 

バッテリーが劣化している

こちらもプラグと同様、性能劣化することによりアクセルを開けがちになり燃費が落ちるケースです。

 

これは私が過去乗っていたZZR400で起きた現象ですが、バッテリー電圧が下がり続け安定した電力供給ができずアイドリングが不安定になり発進時にもたつきが起きるということがありました。

 

その時はかなり吹かしがちに発進していたので、そこそこ燃費は悪くなりましたね。

 

バッテリーが劣化しやすい冬場は特に注意が必要です。

 

バッテリーについては、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。

人気のバイク用バッテリーのおすすめ6選をご紹介【この性能でこの値段!?】
みず氏(中の人) 最近バイクのバッテリーがヘタってきた気がするな・・。 新しいバッテリーに変えたいけど何かおすすめのバッテリーないかな~。 バイクのバッテリーって他のカスタムパーツと違っ...

 

エアクリーナーが汚れている

エアクリーナーが汚れるとエンジンがパワーダウンする、アイドリングが不安定になるなどの症状が起こります。

 

プラグやバッテリー同様、性能劣化からのアクセル開けがち⇒燃費悪化のパターンですね。

 

エアクリーナーの交換時期は3,000~5,000km、もしくは1年と言われています。

 

意外と忘れがちな部品ですので、長いこと交換していない人は一度点検してみてください。

 

チェーンメンテを怠っている

チェーンの遊びが適切でなかったり、油が切れることにより摩擦抵抗が増えて燃費が悪くなるパターンです。

 

一般的にチェーンの遊びはオンロード車は2~3cmオフロード車であれば3~4cmが正常と言われています。

これ以上遊びがある、または張り過ぎている場合はチェーンの調整をしてみましょう。

 

また、チェーン掃除(注油)は4~500km走行ごとに一回が目安です。

ツーリング1~2回に1回はメンテするという意識が持てると良いでしょう。

 

おススメのチェーンケミカルはワコーズ製のものです。

ライダーの中ではかなり人気&使用者の多いケミカルなので、燃費の悪化に関係なく普段のメンテナンス用として1本持っておいて損はないです。

 

ブレーキを引きずっている

「ピストンリング」と呼ばれるブレーキパッドをディスクに押し付けるためのピストンを定位置に戻すための部品があります。

 

「ブレーキの引きずり」とは経年劣化することによりブレーキパッドが戻らなくなり常に軽いブレーキがかかった状態になることです。

 

当然通常発揮するパワーに対して軽いブレーキがかかっているのですから燃費は悪化します。

 

またブレーキの引きずりを放置するとブレーキパッドとディスクの摩擦で発火し、最悪の場合車両火災になる恐れがあり非常に危険です。

 

新しめのバイクではあまり起きませんが、十数年以上前の古いバイクの場合は一度確認することをおすすめします。

 

燃費が悪化する原因(運転の仕方)

普段のアクセル操作などのバイクの扱い方に関する燃費悪化の原因まとめです。

 

まだ新しいバイクであったり、日ごろからしっかりメンテナンスしているのに燃費が落ちるという方は参考にしてみてください。

 

車重を増加させた

車重が重くなると当然バイクを走らせるためのパワーが必要になるため、燃費は悪化します。

 

頻繁に二人乗りをしたり、荷物を大量に詰んだりしている方は要注意です。

 

とは言いつつもこの原因については対策が難しいところではあるので、ある程度割り切るしかありませんね。

 

エンジンを回しすぎ

不必要にアクセルを吹かして、高回転域ばかり使用していると燃費は悪化します。

 

速度域に合わない低いギアばかりを使用していたり、不必要な空ぶかしを避けることで燃費の悪化を防ぐことができます。

 

特に音が良い社外品のマフラーに交換したばかりの時期はつい吹かしがちで走ったりする人も少なくないです。

 

空ぶかしは周囲の人にも迷惑になることがあるので、できるだけ控えるのがよいですね。

 

ストップ&ゴーが多い

「ストップ&ゴー」とは名前の通り、信号や踏切などで一時停止してから発進することを言います。

 

バイクに限らず車は、停車時からの発進が一番ガソリンを消費します

そのため、市街地や駅周辺などの交通量が多い地域を頻繁に走ると著しく燃費が悪化してしまいます。

 

発進時に一気にアクセルを開けるのは非常に燃費の悪い走り方になるので、徐々に開けていく運転を心がけましょう。

 

燃費の向上だけでなくエンジンの寿命も長くなりますよ。

 

アイドリングが多い

走ってもいないのにエンジンをかけた状態が続けば当然燃費は落ちますよね。

 

冬場の暖気などは仕方がないですが、不必要なアイドリングは避けた方が燃費はよくなります。

 

まとめ

冒頭でもお話しした通り、燃費が悪化する原因は全て挙げるとキリがありません。

 

燃費が悪いことにメリットは全くないので、日ごろからメンテナンスや運転の仕方を意識しすることが非常に大切です。

 

 

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