バイク乗るときにスマホでナビ使ってると充電の減りがすさまじい・・。
USBポートを取り付けたいけどイマイチやり方がわからない・・
ツーリングのナビとしてスマホを使用していると結構な勢いで充電が消費されますよね。
モバイルバッテリーを繋いだとしても使える時間は限られてくるし、色々めんどくさい・・・。
というわけで、今回は私の愛車ZZR1400(ZX-14)のバッテリーから電源をもらってUSB充電ポートを取り付ける作業の解説をします。
私自身、電気系のバイクいじりは苦手なのでずっと避け続けてきたのですが、いざやってみると思ったより簡単にできたのでその手順をわかりやすくご紹介したいと思います。
どうやってバイクから電源を取るの?
一般的にバイクから電源を取る方法は、大きく分けて2つあります。
1つ目はACC電源から連動させて取る方法
2つ目はバッテリーに直接配線を繋げて取る方法
それぞれの方法について軽くご説明します。
ACC電源から連動させて取る方法
ACC電源とは「アクセサリー電源」と呼ばれるもので、ウィンカーやホーンなどの電装品に使用される電源のことです。
その電源に配線を割り込ませてUSBポート用の電源を確保するという方法です。
・キーをONにした状態でのみ通電するため、バッテリー上がりの心配がない
・ヒューズ付きの製品が多いため、万が一極端に大きな電流が流れても電子機器を保護してくれる
・取り付けるのに少し手間がかかる
・必要な部品、工具が多い
・キーをOFFにした状態では充電できない
バッテリーから直接電源を取る方法
タイトルの通りUSBポートの配線端子を直接バッテリーと接続して電源を確保する方法です。
略称として「バッ直」と呼ばれたりします。
・取り付けが簡単
・必要な工具が少ない(六角棒レンチやプラスドライバーなど車載工具レベルのものだけでよい)
・キーをOFFにした状態でも充電ができる
・常に通電しているため、電子機器を外し忘れるとバッテリーが上がる可能性がある
どちらの方法がおすすめか
これについては使用用途によると考えます。
正直「スマホの充電ができればいいや」くらいでお考えの方はバッ直方式でも全然問題ないと思います。
なぜなら、常に通電しているとは言っても、USBに接続して充電している時以外の電力消費は微々たるものですし、
キーをOFFにしてバイクから離れる時って大抵の場合スマホも一緒に持って行きますよね。盗難もありますし。
現に私はバッ直方式で電源を取り出してUSBポートを使用していますが、バッテリーが上がったことはないですし極端に電圧が下がったこともありません。
逆に、スマホの充電に加えて専用のナビやレーダー探知機など、複数の電子機器を使用したい場合や
バッテリー上がりのリスクを極力減らしたいということであれば、ACC電源から取りだすのが安全と言えるでしょう。
今回はスマホの充電を主目的としたバッ直方式での取り付け方を解説していきます。
※注意:本記事で紹介する方法によって起きたトラブルについては責任を負いかねます。カスタムは自己責任で行いましょう。
使用するUSB電源ポート
今回購入したのはこれ。
デイトナ製2口タイプのUSBポートです。
中を開けてみました。
写真左上にあるのがUSBの差し口を固定するバンドですね。
後の二つは実際にバッテリーに接続するケーブルです。
あらかじめ二つに分かれているケーブルは接続しておきましょう。
下の写真のような感じで接続ができればOKです。
実際に取り付ける
それでは実際にバイクに取り付けていきましょう。
取り付けのざっくりとした流れは以下の通りです。
カウルを外す
ここで外すのはサイドフィンのカバーです。
バッテリーにアクセスするためには車体右側のフィンを外す必要があります。
①画像赤丸で示している箇所のボルト3つを外す
②画像青丸で示している部分の裏側にゴムブッシュで止められているので手前に引くように取り外す
バッテリーカバーを外す
サイドフィンのカバーが外れたら、続いてバッテリーカバーを外していきます。
外し方はサイドフィンと同じです。
①画像赤丸で示している箇所のボルトを外す
②画像青丸で示している部分の裏側にゴムブッシュで止められているので手前に引くように取り外す
バッテリーの留め具とアース線を外す
カバーを外すとバッテリーが現れます。
バッテリーは留め具と配線で固定されているのでこれを外していきます。
①画像青丸で示しているボルトを外す(これがバッテリーのマイナス極)
②画像青丸で示している青いカプラーを外す
③画像赤丸で示している箇所のボルト2つを外す
バッテリーを取り出す
続いてバッテリーを取り出します。
バッテリーはゴムバンドで止まってるのでそれを外すだけです。
①画像赤丸で示している箇所のバンドを外す(手で引っ張って外れます)
②バッテリーを掴んで手前に引き抜く(半分くらい引き抜ければOK)
バッテリーのプラス極を外す
バッテリーが半分ほど引き抜けたらUSBポートのケーブルを接続するためにバッテリーのプラス極のネジを外していきます。
プラスドライバーで簡単に外れます。
①画像赤丸で示している箇所のネジを外す
インナーカウルを外して配線を通す
続いてカウルを外してUSBポートのケーブルを這わせていきます。
①画像赤丸で示している箇所のネジ3つを外す
②インナーカウルの内側を持ち、外側にスライドさせるように外す
③USBポートのケーブルを通す(青矢印側にUSBの差し口が出るように通す)
USB刺し口を取り付ける
カウル内にケーブルを通すことができたら、実際にUSBを差すポートの固定をします。
※2口タイプのUSBポートを買いましたが結局1つしか取り付けませんでした(笑
もう一つのポートはサイドカウルの中に適当に落とし込んでいます。
①製品に内容されてた結束バンドと両面テープでUSBポート差し口を固定する
②結束バンドを好みの長さにカットする
配線の端子をバッテリーに繋ぐ(プラス)
USBポート差し込み口が固定できたらいよいよ端子の接続です。
端子部分に赤いゴムが巻いてある方を「プラス」、黒いゴムが巻いてある方を「マイナス」に繋ぎます。
①画像赤丸で示している端子をバッテリーのプラス側に接続してネジで止める(※)
※…画像の2枚目接続方法は少し誤っています。 画像の通り(赤矢印側から)接続すると、バッテリーをしまう際に端子が干渉してしまうので青い矢印側から接続してください。
配線の端子をバッテリーに繋ぐ(マイナス)
プラス極への接続ができたら、次は黒いゴムが巻かれた端子をマイナス極に接続します。
ここで注意したいのは端子の接続が終わったらバッテリーを戻す前に一度USBポートが使えるか通電チェックをしましょう。
カウルまで取り付けた後に通電チェックしてもし上手く充電できなかった場合もう一度カウルとバッテリーを外して・・・ってなってしまいますからね。
①画像青丸(右側)で示した箇所にUSBポートの黒い端子を接続して、ボルトで止める。(※)
※…最初に接続されていたケーブル端子も忘れずに相止めしましょう。
②画像青丸(下部)で示した箇所の青いカプラーを接続する。
③バッテリーを押し込んで収納する。
④画像赤丸で示した箇所のボルトを締めて留め具を固定する。
カウルを取り付ける
バッテリー取り付けができたら、最後にバッテリーカバーとサイドフィンを外した時とは逆の手順で取り付けて作業は終了です!
最後に
これでもう電池切れを恐れてモバイルバッテリーを持ち運ぶ必要もなくなったな~
以上がZZR1400(ZX-14)にUSB電源ポートの取り付け方法です。
今回はスマホの充電目的としてお話ししてましたが、もちろんスマホ以外にもアクションカメラやインカムだって充電できます。
これで遠方へのロングツーリングに行く時も電池の心配をしなくて済みますね。