システムエンジニアって忙しいイメージあるけど、ちゃんと有給とか取れるのかな?
こんな疑問にお答えします。
確かにIT業界やシステムエンジニア(SE)の人って忙しいイメージありますよね。
IT企業の求人を見ると「有給消化率○○%!」と謳っているのをよく見ますが、あれって本当なんでしょうか?
と、疑問の意を浮かべる人も少なくないと思います。
では実際のところどうなのか?
今回は現役システムエンジニアとしてIT業界で仕事をしている私が、SEの有給消化の実態についてお話ししようと思います。
SEの有給消化率は?
下の表はマイナビが公表している業界別の有給消化率ランキング(2018年時点)です。
システムエンジニアが該当する「SIer、ソフト開発、システム運用」の有給消化率は「59.8%」となっています。
集計対象となっている、全57業界のうち「14位」なので比較的良い結果であると言えますね。(※上記の表は上位1位~30位を抜粋)
SEの仕事に対して多忙なイメージを持たれていた方は、意外な結果だと思うかもしれません。
ちなみにこの有給消化率「59.8%」は働き方改革施行前の数値です。
そのため、働き方改革の施行が始まる2019年度からはさらに有給消化率は上昇する見込みであることが考えられます。
ちなみに31位~57位は以下の通りになっています。
SEって本当にちゃんと有給とれるの?
そうは言っても、実態は全然休めないって話とかあるんじゃないの?
おおやけに公表されている数字はなんとなくわかりましたが、「各会社の実態としてはどうなのか」というのも気になるところですよね。
私は現役でSEをやっていますが、年間約20日もらえる有給の内、毎年12日分くらいは平均して消化できています。
有給消化率で言えば60%ですね。
IT業界全体の有給消化率が59.8%でしたので、ほぼ平均値通りの数字と言えます。
最近は働き方改革の施行ということもあり、会社からの有給取得推奨の声も強くなってきています。
現に私の職場でも「作業がないなら有給取って体を休めなさい」という声がよく聞こえるようになりました。
シルバーウィークのように、土日と祝日の穴あきを有給で繋げて大型連休にするなどの休み方も奨励されてきています。
SEの有給消化率が上がっている本当の理由
もちろん働き方改革による残業時間の抑制や、有給消化の奨励も1つの理由ではあります。
ただ、こういったシステムエンジニアの待遇が改善されているのは「エンジニアの売り手市場」というのが背景にあるからです。
ひと昔前のIT業界は「サービス残業や休日出勤、徹夜はよくある話」という、世間一般のSEのイメージ通りでありました。
こういった理由からIT業界からの離職率や新卒での就職率が悪化し、結果として業界全体でエンジニアが不足するという事態を招いてしまいつつあります。
そのため、
①現在会社として確保できている人材の流出を防ぐ
②他の会社から優秀な人材を獲得する
といった目的を果たすために、システムエンジニアの待遇が良くなってきているということが言えるのです。
この辺りのお話しは別の記事でもご紹介していますので、合わせてご覧ください。
まとめ
システムエンジニアはひと昔前よりもずっと働きやすい環境が出来上がってきています。
とはいいつつも、まだまだブラック企業と呼ばれる会社も潜んでいますので、注意が必要な業界でもあります。
システムエンジニアの実態については、
他の記事でもいくつかご紹介しているので合わせてご覧いただくことをおすすめします。